また 行く！ って決めた。

重いのに、一眼レフを持っていった。
どうしても、ここに行きたかったので。

特別に、此処へ行く時間を決めずに居た。
撮れなくても仕方ないと思っていたので。
集金に向かう途中３０分くらいの寄り道で行けると分かって
どうしても、行かなくては気がすまなくなった。




一昨年、「停まって！」と父に言ったけど、スルーされた場所だ。(笑)



ここに、１０分くらい居た。
一昨年だったら、父も母も、ゆーさくも、いっちゃんもパパも居た。
ここで、皆で写真を撮る事ができたのに・・・と、この場に立って一昨年のスルーを
一人嘆き後悔した。

その日のその時は、二度と戻って来ない。
無理を言ってでも、戻ってもらえば良かった。


今度は、１６-３５ｍｍ持って　みんなで行く！！
絶対、みんなで行くと心に決めた。
















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それぞれの１０年。

庭に咲いている写真を撮って、母に見せる事にした。



舗道には、マーガレットが満開に咲いている。



庭の入口にも沢山咲いている。
可憐なマーガレットは、私も好きな花。

何枚か撮っていくうちに、ムービーで撮影する事を思いつき、その先は動画にした。
動画を見た母がとても喜んで、３回くらい再生して楽しんだ。
入院した頃は、まだ花も咲いていなかった。



母は、仕事をしていて　入院した今でもその仕事は続いているので、代わりに
父と妹と私で、できる事を分担して乗り切るしかなくなった。
今でこそ、私は写真を撮っているけれど、元々は美容の仕事をしてきた営業畑の人。
なので、１０何年もぶりに母の仕事のお手伝いで　１０何年もぶりのお客様と
会う事になった。

それぞれ、余り変わっていないようで　とても変わっていた。(笑)
ついこの前会ったようなノリで話せても、１０年以上の歳月が流れた事は確かだ。
皆さん、それぞれお元気そうで良かった。

同級生の処にも顔を出した。
お邪魔して小一時間ほどお喋りもした。
帰りに、私が玄関で靴を履こうとしたら
「なんで、そんな靴を履いているの？」と、聞かれた。
inaの柄物のリネンのワンピースに、ニューバランスの靴。
横浜で、写真を撮り歩く時は、このスタイルにリュック。
「その格好で、近くに立っていても　誰か分からないわ。」と言われた。

革の靴、革のカバン、スーツ。
昔は、そんなイデタチで　「運動靴」いわゆる「スニーカー」や、「ジーンズ」すら
持っていなかったので、当然、友人もこんなにカジュアルな私を知らない。

というか、犬と暮らしている私のこと一度も見た事が無い。
いっちゃんが、私処に来てから　ジーンズを履くようになり　ヒールを辞めた。
ブランドにも興味が無くなった。
互いに知らない１０年という時間は、それぞれに色んな変化があったようで
彼女の家に居たはずの愛猫の姿も旦那の姿もなくなっていた・・・。



仕事をしおえて、病院へついたのは面会時間ギリギリだった。




この日は、母の誕生日。
下着をプレゼントした。
入院生活、ちょっとでも明るくなれるように。













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日曜日の病棟

暮らしていた頃は、ごく当たり前にある風景で　何度も通り過ぎていても
それは普通な風景で、立ち止まったりしなかった。

横浜へ来てから、何度か北海道へ帰ったけれど　飛行機での移動なので
暑さをさけるために秋に訪れていたので、６月の風景こそ何年もぶりだった。
新緑の６月の北海道が一番好き。
最後に、６月の北海道の景色を見たのは１０年以上前のことだ。

なんて新鮮な景色なのだろう。


風が通るのが、牧草の揺れ具合で目に見る事ができる。
麦の穂が一斉に揺れる。
雲の影が、草原に写る。
なんて美しいのだろう。
なんて広いのだろう。



母が入院している窓からは、晴れていれば日高山脈に沈む夕陽が見える。
夕焼けを一度見た。
キレイだった。
日曜日の病棟は、外泊している人もいて　とても静かだった。

電話で聞いていたよりも、期待していたよりも　母の状態はよく無かった。
高齢での骨折と、交通事故に遭ったというショックが精神的に母をネガティブに
しているように思えた。
一ヶ月半経つけれど、全く歩けない。
骨折によって、腎臓にも影響が出て　急きょ事態に備え「シャント」のオペをした。
それも、母にとっては想定外のことで心の負担になった。
母の容態が一番の心配だけれど、父の体力も同じくらい心配・・・


ブログに書く必要のないことだけれど、文字にすることで私は自分自身の心の
平穏を保とうとしている。












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